前回、コードの話が出たので蛇足になりますが、ここで少し考えておかなければいけないことについて触れておくことにします。

最近特に目立つのはアーシングに対する誤った認識(根拠なき説明)を散乱するところがあるなど、アーシング社会への警鐘としてはっきりと間違いを糺しておくことも必要であると判断し、章を加えておきたいと考えます。

最初の問題はアーシングコードには絶対に抵抗が無くてはならないものとする主張を展開している業者もあるのですが、本当に「アーシングコードに抵抗は必要か」ということです。

アーシングは身体と大地との直接接触が目的なので、基本的にその純粋な交流を妨げるものは一切必要ではないのです。

ところが自然そのものを家の中に持ち込むことが出来ないので、一般的にはアース棒を大地(EARTH)に接地し、そこからアーシングコード(電気アースのコードなど)をつないで導電性マットやシーツに触れるという方法によって人体に滞留している静電気を電気的に大地に流す方法がとられています。

しかも、この場合の滞留している静電気は身体からアーシングコードを通じて大地に流れていくことになりますが、このときこうした交流に伴って大地側からも入ってくると考えられるエネルギーは真逆の方向に、つまり大地側から身体に向かって作用しています。

そして、この時のエネルギーは地球から受ける純粋なエネルギーと考えることができます。

こうして身体から大地に流される滞留「静電気の流れ」と、全く逆向きの「大地からのピュアエネルギー」という二種のエネルギーが交流しています。

これがアーシングの基本的接地になります。ここではっきり分かることはアーシングの接続において判明するのは身体に滞留した静電気の除去と、逆向きに流れる大地からの純粋なエネルギーだけであってどこに抵抗を必要とするのでしょうか?

しかも、この二つの流れはどちらも邪魔することなく速やかに確実に流れることが重要になります。

そうであれば身体に害になっている滞留静電気を体外に流す目的のアーシングに、わざわざ流路と妨げるだけの抵抗を入れておく必要はあるでしょうか?

あるいはもし、大地側から受け取るピュアなエネルギーがあるとすれば、ここでも同様にコードにこの流れを妨害する抵抗は邪魔なものとなるだけです。

こうして考えるとアーシングコードは純粋かつ障害の起きないエネルギー等の通り道となるのが相応しいものとなります。ここに抵抗というコードの流通はどうなるでしょうか?

当然ここでアーシングには役立たない抵抗という妨害物が入るとこの流れを妨害する邪魔もの以外にありません。

これがアーシングにおける抵抗の位置づけとなります。良く考えれば分かることです。

つまり「アーシングコードに抵抗は不要」ということになるのです。

「地球の風」においてはこうした体内に残留している静電気を流し大地のエネルギーを中継しているアーシングの効果を最大に引き出すために、創業時から一環してアーシングコードの一義的利用を考慮に入れ、原則的に抵抗は用いていません。

抵抗を入れることとアーシング効果を生かすことは二律背反の関係となり同時に出来ないのです。

気づいていない人が多いのですが、アーシングには抵抗が必要というのは誤った短絡的な認識なのです。

地球の風においてアーシングコードに抵抗を入れる条件としては、一つだけを考えています。

それは自然と直接行う本来のアーシングができず、家屋等に張り巡らされている電気配線システム上のアース線や電気コンセントなどを借りてアーシングでのアース接地をとる場合のみです。

本来的にはアーシングは電気とは何の関係もありません。

しかしこの場合は電気コンセント等にアース接地を行うことになりますので、日常使用する電気配線システムや電気機器等の影響によって漏電や落雷の危険と向き合うリスクが発生するのです。

その他にもっと身近なところでは接続配線等の使用の際の不慣れな要因によって起きる事故等も想定されます。地球の風においてはこうしたアース接地は創業以来一度も奨めておりません。

最近になって考え方に同調される業者も増えて参りましたが、これまで地球の風においてはこうしたアース接地の問題を解決するためのお客様に対する次善の対応策はいくつかの事例を提示しながら、時には個別対応をして対処して参りました。

コンセントアースをご使用されるか否かの判断はご本人に委ねましたが、もし使用される場合の対策として、安全対策上の説明と対処方法については利用者に対しその主旨を詳しく説明するようにしています。

その上で実務的に行われる具体的な対処方法としては、一つには抵抗の入ったアースコードを利用する場合で、国内で定められたRCJS規格に準拠した1MΩ(1000000Ω)の抵抗をアーシングコードのコンセント接地側に入れます。

この方法は導電性マット等の扱いに対応した規格(通称:日本静電規格)とされているもので、日本国内メーカーは規格通り1MΩの抵抗が使われています。

よく見かけるのはこの抵抗を導電商品の側のコードに入れているケースですが、こうしたものは外国製品に多く使われており、単純に電気流量の制限ならそれでも良いでしょうが、アーシングに限ってはそうはなりません。

これでは接地コンセントから導電商品に繋ぐコードに裸線が使用されているとコードそのものが危険にさらされています。弊社の様に市販品を用いたケースはやむを得ませんが、もしご自分でアースケーブルに抵抗を入れるなら入れる位置が違っていてこれでは危険です。

正しくは導電商品の側に入れるのではなく、別売りの弊社特注品のアーシングコードのようにコンセントに近い接地側に入れるべきなのです。

こうしておけばある程度の危険は防ぐことは可能ですが、これとても万全とは申せません。しかし、こうした抵抗を使用する目的はあくまでも電気の漏電対策等としての対応に尽きるので、アーシングそのものには何の役にも立ちません。

良く考えればお分かりのように、例えばアーシングマットでアーシングをしたとき、電気コンセント側に接続されたコードを危険と考えるのはどうしてでしょうか?

アーシングすることは前述のごとく人体に帯電している微少の静電気がマットに流れるだけで、コンセント側あるいはマット側から大量の滞留静電気が人体に襲ってくるわけではありませんから実は何ひとつ心配は要らないのです。

アーシングにおいては身体あるいはアーシンググッズと電気コンセントとの間のアーシングコードには抵抗は必要ないということがはっきり分かると思います。

抵抗があるとアーシングの邪魔になるだけです。

抵抗を入れている目的はアーシングに必要となるのではなく、電気コンセントを利用したアース接地を前提としたものによることがその理由です。

この接続のためにわざわざ漏電や落雷のリスクを背負うことになるからです。そうだとしたら日本での規制基準とされている1MΩでも安心できません。

まして外国でよく使われている100キロΩなどはその10分の1という効果でしかないのでそのようなものがふさわしい訳がありません。

このようにアーシング効果と安全性のどちらにとっても中途半端なものがアーシングにぴったりなどとうそぶいているところがありますが、こうした事実を理解すれば簡単にデタラメな説明を見破ることができます。

地球の風において安全性(抵抗)の問題は、マットやシーツ自体に一定の安全対策としてメーカーにおいて内蔵されているものが多いので、一部商品を除きほとんどの商品はこうした心配はいりません。

どうしても漏電や落雷等の危険から身を守るための対策が必要になる場合は、万全ではないが1MΩ (100KΩの10倍)の抵抗が入ったコードを使用しています。

もう一度おさらいをしてみますと、アース接地がアース棒による大地への直接接地ではなく、家庭配線の電気システム利用でコンセントや電気機器のアース配線と混線している場合のアース接地を行わざるを得ない場合は、アーシング効果優先で抵抗のないピュアコード等を使用されるか、あくまで安全性を優先しアーシング効果を落とした抵抗入りのコードを使用するか、二者択一の選択によってご本人が決めることになります。

 

といっても、弊社のゴムマットの場合は拡散性導電マットと通常の導電性マットの二層構造マットそのものに安全対策上の抵抗が組み入れられた、安全かつ導電性能が生かされた二層式マットが使われているので邪魔な抵抗が入ったコードは不要となり安心して効果の高いアーシングが楽しめることになります。

同様にシーツの場合は、安全対策上抵抗値の低い一部の商品に限り、通常のピュアコードの他に、落雷や漏電などの安全に留意したい場合の別売りコードを用意して、用途に応じた使い分けをお奨めしています。(詳しくは個々の商品説明欄をご覧下さい。)

いずれにしても、アーシング効果と安全性の両面において納得のいく方法によって対応できるように配慮してありますのでご安心してご使用いただけます。

蛇足はひとまずここまでとして、次回からは新たなアーシング世界を切り拓く独創的グッズの紹介をしていきたいと考えます。

一部先行販売したものもございますが、これからご紹介する商品はこれまでのアーシングを過去の時代に追いやるような斬新さと合理性を併せ持った画期的な商品と言えるほど、真に新しいアーシングの世界を拓くものとして注目される商品であると言えるでしょう。

 

 

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